雑記

ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイドの要点まとめ

2019年6月23日

はじめに

 

精神疾患を抱える方が「ヨガのレッスンに参加してみようかな」と思った際、気になることのひとつとして、果たしてヨガはよい効果を与えてくれるのか?というものがあります。

 

この記事では、厚生労働科学研究費補助金を受けて、研究者の方々が科学的根拠に基づいて作成した「ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド」の中から、クラスへの参加時期を見極めるために必要とされる情報のみをまとめています。

 

自分にとってヨガが回復の手立てになるのか。はたまた、まだ安静にしていた方が良い時期なのか。

その判断材料として大いに参考となる資料ですので、本資料も合わせてぜひご一読ください。

 

ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド 患者用(第二版)

 

ヨガの効果が期待できるストレス関連疾患には何がある?

 

[ads-quote-center cite='http://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/pdf/y02.pdf']ストレス性疾患患者に対して:さらに、ヨガは軽度から中等度のストレス性愁訴、不眠症やうつ病などの精神疾患、身体疾患患者のストレス性愁訴(不安、抑うつ、不眠や疲労感など)や仏痛に対しても、現代医学的治療の補助療法として効果が期待できるとする研究が増えてきています。[/ads-quote-center]

ストレスでよく眠れない、イライラするといった医者にかかるほどではないが日常で悩みを抱えているような方はもちろん、たとえ現在うつ病などの精神疾患を患っている方でも、軽度から中程度の症状であればヨガによって症状緩和が見込まれるとする研究が多いようです。

しかしこれはあくまで「ヨガは補助療法として」という前提の元です。
病院への通院や薬の服用を医師から支持されている場合はその治療も必ず継続してください。

ヨガ利用ガイドが定める「ヨガを習い始めてもいい時期」

病院に通っているなら迷わず医師に相談して

ヨガ利用ガイドには、ヨガを始めても良いかを判断するためのセルフチェック項目が明記されています。

しかしすでに何かしら医者にかかっている方は、セルフチェックではなく医師に「ヨガをやっても大丈夫ですか?」と質問する事がベストだと考えます。

たとえ同じ病名であっても、症状は一人一人違います。

今まで患者さんと関わってきた時間、専門的な知識や経験をあわせ持つ医師の判断は、何よりも安心できるものではないでしょうか。

中には「今飲んでる薬にはこんな作用があるから、ヨガはまだ控えた方がいいよ」と言われる事もあるかも。

そこまでご自身で把握できているならいいのですが、思いも寄らないところでNGがかかる可能性も無きにしも非ずなのです。

ですので、個人的には「ヨガ利用ガイドのセルフチェックは参考程度に。かかりつけ医がいるならまず医師に相談する」がよいのではと思っています。

 

ヨガを習い始めてもいい時期

1)血液検査の値が落ち着いて、安定している時期。
2)症状が落ち着いて、精神的にも体力的にも余裕ができたとき。
3)疲労を伴う慢性性疾患、うつ病:ある程度体力の回復してきた時期。うつ病であれば復職プログラムを検討するような時期。
4)精神的に落ち着き、多少、自分の内面的なことに直面化しても 大丈夫と思える時期。
5)薬の変更がほとんどない時期。
6)リラクセ-ション法、セルフコントロール法を身につけた方がよい時期。
7)主治医がヨガを勧める時。
出典:ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド

 

ヨガは自分の内側に意識を向ける事が多く、それが原因で精神状態が今より不安定になってしまったり、PTSDを抱える方ならフラッシュバックを引き起こしたりする事もあります。そのため、このガイドラインでは比較的心身の状態が安定していて、ご自身の意識や感情といったものと向き合える程度には回復している事が望ましいとされています。

時間をかけて休養したり、服薬やカウンセリングといった治療を通じて、体調が回復しかけてきたと感じられるときには、ヨガをはじめてみるといいかもしれません。

無理にやらされる訳ではなく、自発的にヨガに興味を持たれていると更に良いですね。

 

ヨガを習い始めない方がいい時期

1)検査中で、診断がついていない時期。
2)身体症状が落ち着いていない時期(血圧、血糖のコントロール が悪い)、もしくは喘息、片頭痛などの発作が頻繁におきる時期。
3)とても疲れている時期: 消耗、疲労性疾患、うつ病で安静が必要な時期。
4)精神的に不安定でつらい時期。心的外傷体験を持つ患者では、内面的なことに直面化することが難しい時期。
5)薬物を変更している時期。
6)セルフケア、セルフコントロールが身体的、精神的に負担に 感じる時期。
7)主治医がヨガを勧めない時
出典:ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド

 

体に力が入らずフラフラする時や、精神が過度に不安定な状態で無理にヨガをしても、ヨガの効果はあまり望めません。

高熱があるときに学校や仕事に行っても、頭が回らないのと同じようなものなので、どうか気落ちせずに。
ラジオ体操くらいならできるかな〜?程度に体力が戻るまではゆっくりお休みするのがいいと思います。

利用ガイドではNG...でもどうしてもヨガをやってみたい時は

もし、このヨガ利用ガイドのセルフチェックではヨガを始めない方が良いとされた方でも、どうしてもヨガをしてみたいと思うのなら、その気持ちを大切にしてみてもいいかも。医師やカウンセラーにその想いを伝えてみてください。

 

医師からこの点に注意してくれれば参加しても良いと言われる事もあると思います。医師からOKが出た場合はストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド(医療従事者用)の最後にある「ヨガインストラクターへの申し送り」を書いてもらうように依頼してみると良いでしょう。

 

ヨガインストラクターは医師や看護師レベルの医学の知識は持ち合わせていません。そのため、より安全にクラスを進めるためには、インストラクターが医師の指示に基づいて、参加者の体調や注意点について十分配慮できることがとても重要になってきます。

 

おわりに

 

ヨガクラス参加の判断基準についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

ここに挙げた基準は、大方間違ってはいないと思います。

ただし、基準を満たしていれば100%安全かと言うと、そうでもないというのが正直なところです。

 

心身の状態は日によっても、時間によっても常に変化し続けるものですよね。

クラスに来て、突然気分が悪くなったりする事だってあると思います。

 

でもだからこそ、インストラクターはクラス参加の基準を掲げただけで満足せず、一人一人が安全にヨガに取り組める様な場を作るために、最善を尽くします。

 

ストレス性疾患を抱える全ての人に、ヨガは100%効果があると断言する事はできませんが、もしご自身にとってヨガが何かしら良い影響を与えてくれそうだと感じるならば、その直感を信じてみてくださいね。

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