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コロナ休業|派遣社員の休業手当計算法 → 給与明細を元に解説します
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給料×0.6ではない。休業手当の落とし穴

会社をお休みしている期間は休業手当をもらえますが、実際どれくらいもらえるのか一緒に計算してみましょう。
一般に6割補償と言われていますが、そんな単純なことではないようです。特にイレギュラーな働き方をしている派遣社員やパート・アルバイトの方は要注意です。
休業手当の基本知識
- 平均賃金×60%×休業日数が支給されます。
- 給与と同じ扱いなので税金は引かれます。
- お休みの日(土日祝など)は支給されません。
- 支給日は給料の支払い日になります。
大切なポイントは、必ずしも平均賃金=給与ではないという点です。
次の章で例をあげて説明いたしますね。
休業手当の計算式(フルタイムの方)
時給1,500円でフルタイム勤務の派遣社員の場合
週休2日で一日8時間働いていたとしましょう。
直近3か月のお給料は大体こんな感じだったと仮定します。
1月⇒23万円
2月⇒22万円
3月⇒25万円
3か月の給与総額は70万円、1月~3月までの暦の日数は合計で91日です。
その場合の平均賃金を計算します。
平均賃金=(直近3ヶ月の賃金総額)÷(直近3ヶ月の暦日数)
つまり70万円 ÷ 91日 = 7,692円
これが平均賃金です。
ここからさらに0.6をかけた金額が休業手当日額ですので
7,692×0.6=4,615円が一日の支給額となります。
時給1,500円×8時間×0.6=7,200円ですので想定していたよりかなり低いと思われる方が多いのではないでしょうか。
休業手当の計算式(フルタイム以外の方)
時給1,500円で週3日勤務の派遣社員の場合
週休4日で一日6時間働いていたとしましょう。
直近3か月のお給料は大体こんな感じだったと仮定します。
一月⇒11万円
二月⇒11万円
三月⇒11万円
3か月の給与総額は33万円、1月~3月までの暦の日数は合計で91日です。
その場合の平均賃金を計算します。
平均賃金=(直近3ヶ月の賃金総額)÷(直近3ヶ月の暦日数)
つまり33万円 ÷ 91日 = 3,626円
これが平均賃金です。
ここからさらに0.6をかけた金額を計算すると
3,626×0.6=2,175円
これが休業手当です。
しかし、これでは額が少なすぎて生活が成り立ちませんよね。
そのため、パートや時短で働いている方は最低保証金額も計算してみてください。
最低保証額=(直近3ヶ月の賃金総額)÷(その期間の実労働日数)×60%
実際に計算してみます。
最低保証=33万円÷(12×3)×60%=5,499円
[say]平均賃金額は3,626円だから最低保証額のほうが高いね![/say]
このように平均賃金よりも最低保証額の方が高い場合は、平均賃金ではなく最低保証額をつかって休業手当を計算します。
よって休業手当の日額は
5,499×60%=3,299円です。
また、この方は週3勤務のため休業手当が支給されるのも同じく週3回だけ。
月額たったの39,592円です。(3,299×12してます)
月給11万円が月給4万円にまで落ち込むので家計に負担がのしかかりますね。
11万×60%=66,000円ですから、こちらもかなり想定と差があります。
休業手当 or 転職
休業手当のあまりの少なさに将来が不安になった方もいらっしゃるでしょう。
この時期に正社員採用してくれる企業も少なそうですし、
身の安全が第一と考えて休業手当を大人しく受け取るのか、それともコロナを恐れながらも出勤できる新しい派遣先を探すのか、、
派遣社員に残された選択は苦しいものばかりですね。
私はまだ毎日出勤している派遣社員ですが、この休業手当の計算をした後は、今働けてる事は有難いことなのかも..?など思ってしまいました。
まあ家族に感染させるリスクを背負って出社しているので神経はすり減ってます。
いずれにせよ辛い状況ですが、みなさん前を向いて、一日も早くこの事態が収束するよう自分のできることを頑張りましょうね。
※わたしは社会保障関係の専門家でもなんでもないので、計算が間違っていたらすみません。本当に詳しく知りたい場合は社労士さんのサイトなどを参考にされてくださいね!!
おすすめの派遣会社はどこ?
最後に、実際に使ってみて便利だと感じた派遣会社をランキング形式でご紹介しますね。
派遣会社によって求人の取り扱いが異なるため、最低でも2社以上で派遣スタッフ登録するのがおすすめです。
初めて派遣にチャレンジしようと考えている方も、今の派遣会社に不満がある方もぜひ参考になさってください!
人によって派遣会社に求める事も違うので一概には言えませんが、管理人的にはパーソルテンプスタッフが圧勝です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。